◆心に響く演奏をありがとう◆

映画監督 宮崎信恵

    私は、ドキュメンタリー映画「風の舞」「無名の人」で高瀬さんのピアノ演奏によって 映画に「生命」を吹き込んでいただいた(作曲は十河陽一氏)。

     高瀬さんのピアノから奏でられる曲からは、神の領域に入ったのではないかと思われるほど、聴くものの魂に響く凄さが感じられる。日ごろ温和な高瀬さんのどこにそんな力があるのかといつも不思議に思うのだが、それは、妥協を許さない演奏家としての真摯な姿勢が貫かれているからだろう。

    まるで無我の境地に入っているかのように鍵盤に向かう高瀬さんは、私の大好きな最高に素敵な音楽家であり、その魂に触れることで私はいつも心が揺さぶられている。